鹿屋市ではまちを出ていく転出者が転入する人の数を上回る転出超過が15年以上続いています。少子高齢化に加え、人口流出は地方が抱える課題です。

(出水田一生さん)「(地元に)帰って来たい声は同級生からも聞くけど、家族3人食べさせていくだけの給料もらえる職場がないと聞く」

県外からUターンした自身の経験から地元出身の人がふるさとで生活していくために大事にしているのが従業員の働き方です。

朝から晩まで働くという水産業界のイメージを払拭するため食堂は昼のみのオープンとし週休2日を確保。

跡を継いだ10年前は、家族と社員3人の合わせて6人だった会社は現在、パートも含めるとおよそ20人。半分が女性で多くが若い世代です。

業務の効率化のため手書きだった請求書や注文伝票の管理はパソコンで処理。業務効率化・労働時間の削減を実現したとしておととし、国から表彰されました。

(社員 蛭川奈槻さん・26)「自分たちのこともすごく考えてくださって、すごくありがたい。残業もそんなにないので、自分の時間がつくれるので働きやすい」