全国で1年間に行われた心臓移植手術の数です。2019年の84件からコロナの影響で減少しましたが、去年は過去最多の115件でした。

しかし、日本臓器移植ネットワークによると、心臓移植を希望している人は国内で848人います。鹿児島大学病院では響耶さんを含む4人が移植手術を待っていて、ドナーが少ないのが現状です。

14歳の響耶さん…6年後、20歳の夢

家族は一刻も早い移植手術を希望していますが、同時に複雑な思いも抱いています。

(父親・丸田愛児さん)「早く移植してもらいたいが、移植するには誰かの命をいただくこと。1人で完結できることではなく、複雑な思いはある。そのことをしっかり考えないといけないと息子と話した」

(記者)「夢はありますか?」
(丸田響耶さん)「古民家カフェを作りたいなって思っている」

自宅から8キロ離れた伊佐市菱刈の高台に、3年前に亡くなった曽祖母の家があります。カフェ巡りが好きだという響耶さんの夢は、霧島山を望むこの場所に古民家カフェを開くことです。

(記者)「お店のイメージあります?」
(丸田響耶さん)「まだわからないけど、20歳ぐらいになったらやりたいなとは思っている」

目標の20歳まであと6年。響耶さんは難病と向き合いながら、夢に向かって今を生きています。