高知市の水族館にとても珍しい青色のカニが仲間入りしました。その正体は普段おいしく食べているあのカニです。

高知市の桂浜水族館に9月29日から展示されているのは青色のモクズガニです。県内では「ツガニ」とも呼ばれ、食用として広く親しまれています。

通常の個体は「暗緑褐色」と呼ばれる赤黒い色合いですが、色素の異常でこのような青い個体が生まれたとみられています。9月22日に東洋町の野根川でモクズガニ漁の網にかかり、捕まえた漁師は「25年間の漁師生活で初めて見た」と話していたということです。

(桂浜水族館 浦河大輝さん)
「県内では郷土を代表する生き物として知られていると思う。青いモクズガニをきっかけにこんな色のカニがいることを知ってほしいし、県内の郷土料理やモクズガニの生態について知ってもらうきっかけになれば」

桂浜水族館でも青いモクズガニの展示は初めて。普段はそのおいしさで私たちを楽しませてくれているモクズガニが今度はその見た目でも楽しませてくれそうです。