高知県の鳥に指定されているヤイロチョウが高知市で公開されています。なかなか出会えない「幻の鳥」を一目見ようと大勢の人が訪れています。
(平賀吏桜アナウンサー)
「大勢の人が訪れカメラを向ける先にいるのは幻の鳥、そして高知県の鳥であるヤイロチョウです。からふるで美しいですね」
高知市のわんぱーくこうちアニマルランドで7日から一般公開が始まったのは2羽のメスの「ヤイロチョウ」です。

赤やコバルトブルーなど体に8つの色が入っていることからその名がついたと言われている渡り鳥で体長はおよそ20センチ。1937年宿毛市で国内で初めて繁殖が確認されたため1964年に高知県の鳥に指定されました。
展示されているのは、7月上旬に、巣立ったばかりの状態で保護されたヤイロチョウです。エサの取り方などを親鳥から学べておらず、野生に返すことが難しいためわんぱーくこうちで育てることになりました。
鳴き声が聞こえてもその姿を見つけることは難しいことから幻の鳥とも言われる「ヤイロチョウ」。環境の変化を受けやすく絶滅の危険があるとして、国の絶滅危惧種に指定されています。

そんな珍しい鳥ヤイロチョウをカメラで収めようと8日も大勢の人が訪れていました。
(訪れた人)
「実物を見れんでしょ?ここやないとね。ほいでもうきょうはどうしたち物を置いちょいて来ました。ほら!なんかね2羽おるところがね高知県の鳥でしょ。かわいいー!いやもう、満足!」
(わんぱーくこうちアニマルランド 山崎博継 飼育担当係長)
「イラストじゃない写真じゃない実物を見てこの子が海外まで渡っていくということをイメージしてみていただくといろんなことに興味を持っていただけると思いますのでそこを感じていただけるとありがたいです」
県の鳥に指定されていてもなかなか実物を見ることができない「ヤイロチョウ」。美しいその姿をぜひ目にしてみてはいかがでしょうか。