高知市のデパートで、27日から各国のじゅうたんを集めた展示販売会が開かれています。会場ではじゅうたんの手織りの実演も行われています。
高知大丸で27日から始まった「春の美術絨毯展」では、およそ500点のじゅうたんが展示、販売されています。国内、海外から集められたじゅうたんが並んでいて、作られた場所によってデザインが様々に異なっているのが分かります。
こちらのじゅうたんは、花や鳥が描かれているのが特徴です。機械化が進み、大量生産が主流になりつつあった19世紀、手仕事を大事にし、生活にアートを取り入れようという思いからデザインされたといわれています。

こちらは、中国から伝わった「鍋島緞通」のじゅうたんです。350年以上受け継がれていて、江戸時代には幕府にも献上されていたといいます。

その中で使われている模様に、「蟹牡丹(がにぼたん)」というものがあります。幸福を招くという「カニ」と中国の国花である「ぼたん」が描かれているのが特徴です。鍋島緞通(なべしまだんつう)は木綿で織られていて、夏には湿気を吸収するなど、日本の気候に適しているといいます。

また、会場では、手織りの実演もしていて、1本1本の糸が緻密なデザインを作り上げていく様子を見ることができます。
(千代田ラグス四国エリア 北川高大さん)
「日本のじゅうたんであるを中心鍋島緞通にパキスタン・中国段通・ペルシャじゅうたんといった各国のじゅうたんを取りそろえています。実際、じゅうたんは、手で触れて、(足で)踏むものなので、いろいろなじゅうたんに手で触れて、ブースでご覧いただいて、部屋に敷いているのを、イメージしていただきたい」
「春の美術絨毯展」は高知大丸で来月2日まで行われます。










