農業と福祉が連携した「農福連携」の一環で、障がい者就労支援施設の利用者たちが大切に育てた野菜などが高知県南国市の量販店で販売されています。

南国市で行われたのは、「こうち農福つながるマルシェ」です。人手不足が続く農業分野と、障害のある人の就労という福祉分野がつながる取り組みとして行われています。参加したのは県内8つの就労支援施設で、店頭には、減農薬で作られた農作物や、ジャム、シフォンケーキといった加工食品などが並んでいます。会場を訪れた人たちは、施設の利用者たちとの会話を楽しみながら商品を買い求めていました。

(買い物客)
「地産地消もあるし、いろんな福祉関係者が一生懸命作っているので、少しでも役に立てたらと思って。今度親戚もくるし、家族ときょうのことを話しながら、楽しく食べたいと思います」

(生産者 田中徹さん)
「自分たちが育てた野菜を皆さんが、おいしく食べてくれることがうれしいです」

県によりますと、去年3月の時点で、農業分野で働く障害のある人は588人で、毎年増加しています。こうした販売会でさらなる増加が見込まれているということです。販売会は22日も行われます。(サニーアクシス南国で10時から14時まで)

来月18日と19日にはとさのさとアグリコレットでも開催されるということです。