高知城で防火訓練が行われ、消防隊員や管理事務所の職員が連携しながら消火の手順を確認しました。
(訓練)
「火事です。至急、出動をお願いします」
訓練を行ったのは高知市中央消防署と高知城管理事務所です。新型コロナの影響で3年ぶりの実施となった今回の訓練、「懐徳館の玄関付近から火が出た」との想定で行われました。管理事務所の職員たちが館内にいる観光客を避難誘導したほか、屋外に設置されている放水銃を使って消火の手順などを確認。その後、現場に到着した消防隊員も職員たちと連携し放水を行いました。
国の重要文化財に指定されている高知城。1727年には城下町で起きた火事が燃え移り、建物のほとんどが焼失した歴史もあるといい、職員たちは訓練を通して火事への対応や備えを再確認していました。
(高知市中央消防署 溝渕充 消防統括)
「(高知城は)不特定多数の人が来る。木造で火の回りも早いことが想像されるので『いかに速く水をかけるのか』ということにかかっている。こういった活動を見て皆さんの防火意識が上がるきっかけになればと思う」
高知城管理事務所は「今後も訓練を継続し、万一、火事が起きた場合に備え、迅速に対応できるようにしたい」としています。