大型船を作る現場を実際に訪れ、その仕事について学ぼうと高校生が高知市の造船所を見学しました。

高知市の造船所を訪れたのは須崎総合高校機械系学科の1年生20人です。この見学会は造船業界について若い世代に学んでもらおうと、南四国造船センターや新来島高知重工などが協力し、2002年から行っています。

生徒たちは全長およそ180メートルの貨物船が100以上のブロックを組み合わせて作られていることや、熟練された職人の経験と技術が必要な鋼板を曲げる作業などを見学しました。造船業界は少子化の影響などで若い世代の人材確保が課題だといい、造船会社は見学会を通してまずは船に興味を持ってもらいたいとしています。

(生徒)
「実際に行ってみるとすごく迫力のある船だということがわかりました。なぜ船の下(の塗料)が赤いのか貝が付かないためと思っていたら(水の)抵抗をなくして早く進むことにとても勉強ができました」
「思った以上に(船が)大きくてあれを人が作るのはすごいなと。(職人が)仕事しているのを見てかっこいい」

(新来島高知重工 業務部(広報) 武田奈那子さん)
「(生徒たちは)知識を得るごとに目がキラキラしているのが伝わりました。造船業界の課題としては人材不足や技術継承があげられるけれど、工場見学やインターンシップを通して造船業界に興味を持って新しく来てほしい」

生徒たちは実際に造船会社を訪れ見学したことで、さらに学びを深めた様子でした。