去年10月に次ぐ大規模な値上げラッシュです。1日から冷凍食品といった食料品を中心におよそ5500品目が値上がりします。どんな商品が、どれほど値上げされるのか、見ていきたいと思います。

民間の調査会社=帝国データバンクによりますと1日から値上げされる商品は5463品目!

2023年2月食品値上げ(帝国データバンク調べ)

分野別では、冷凍食品などの加工食品は3076品目。醤油や油といった調味料は1344品目。輸入ワインやウイスキーなどの酒類・飲料が797品目です。値上げの中心は、冷凍食品などの加工食品で値上げ率は加工食品が20%。調味料が最大22%。酒・飲料が14%。菓子が15%となっています。全体で見ると値上げする品目数は前年の同じ月と比べておよそ3.8倍と値上げの傾向が高まっていることがわかります。

こうした値上げの要因は国際的な原材料価格の高騰や円安・原油高などがあげられます。また消費が高まる年末年始の商戦時期に食品メーカーが値上げを避けたことも一因とみられています。

値上げの要因

こうした食品は私たちの生活に欠かせないものですが去年10月から相次ぐ値上げラッシュ。まちの人たちにどう感じているのか聞いてきました。

(70代 会社役員)
「全般的に値段が高くなっていますよね、野菜とか」

(40代 自営業)
「たまごかな特に思うのは。以前だったら200円前半300円くらいに。前よりは安いものを特に見るようになりました」

(中学生)
「遊びに行ってご飯食べに行ったりすると値段が違ったなと。ちょっと高くなったなと思う」

(30代 母親)
「これって決めて買い物に行きます。他の物を買わないように」

(家族)
「魚系を一番最初に見てそして総菜コーナー行ってというのをやっています。お得なやつを割引されているのばっかり行くみたいな」

そんな中、値上げの波とは逆に、「値引き」をする戦略をとっている店がありました。高知市の「リカオー」です。

「値引き」戦略をとる店?

こちらの店舗では、輸入ワインおよそ120種類が10%から最大60%の値引き。ヨーロッパなどから取り寄せたウイスキーおよそ80種類は10%の値引きです。

なぜ店は『値引き』をしている?

(リカオー御座店 櫻井貴之 店長)
「世の中が値上げというのはあまり関係なく、安い時に仕入れたものはその時安い値段で販売できるようにしている。(県外に)大きい倉庫があり、そこにできる限りの在庫をストックしている。その在庫が無くならない限りはこの値段で提供できるように設定してあるので可能な限り力いっぱいがんばっていく」

店側の企業努力によって訪れた買い物客たちの購買意欲も進みます。

(買い物客)
「自宅の晩酌用です。20本ぐらいありがたいです」