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故郷では1人“浮いて”いた?洋装を着こなす“洗練された東京人”

特別展では、涙香が使っていた私物も展示されています。

影山桃子 学芸員
「涙香愛用のシルクハットと、ワニ皮の旅行鞄。みなさん『ワニ?!』ってびっくりして、まじまじとご覧になる方が多い。明治・大正の時代にこのデザインの物を持っているのは、なかなか、安芸出身の人ではいなかったんじゃないかと⋯」

涙香は16歳で高知を出て、17歳で東京に移ってから、44歳になるまで高知に帰ってきませんでした。すっかり「東京人」となった涙香は、“趣味人”としてのセンスが光っていましたが、久々に地元・安芸に帰省した時は“浮いていた”ようで…

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影山桃子 学芸員
「明治39年、上京以来、初めて安芸に帰ってきた時に撮られた写真ですけど、真ん中で横を向いているのが涙香。『東京の人』ということもあって、ちょっと周りと違う。明治・大正の時代、着物の人ばかりの中、1人だけ洋装で」

モノクロの集合写真の中に写っていたのは、着物姿の故郷・安芸の人々の中に、1人だけスーツ・シャツを着こなしている涙香。なんだか、1人だけ“すかしている”感じです。

そんな涙香の展示を通して、影山学芸員が伝えたいことがあると言います。