高知県香美市の酒造会社で県産の早場米を使った「日本一早い」とされる新酒の仕込みが始まりました。年々厳しさを増す暑さで仕込みが難しくなっているといいます。

香美市の松尾酒造では21日、県産の早場米を使った「にごり酒」の仕込みが始まりました。県内では10月ごろから新酒の仕込みが始まることが一般的ですが、松尾酒造は毎年この時期に早場米を使っての仕込み作業を行っています。21日は県産の早場米「フクヒカリ」およそ90kgを大きな釜で蒸した後、専用の機械や氷で冷やし、あらかじめ用意していた麹米40kgと混ぜ合わせました。形が崩れてしまうと、米がとけにくくなるということで、米の粒が崩れないように混ぜるのがポイントです。松尾酒造は「にごり酒」を20年以上作り続けていますが、年々暑さにより、米が溶けにくくなるなど管理が難しくなりつつあるといいます。

松尾酒造によりますと、県酒造組合は毎年一定の価格で米を仕入れていますが、今年の市場の米の価格は去年と比べて下がっているため米の生産者が苦労しているということです。

(松尾酒造 松尾禎之 社長)
「米は、酒造組合は安定的な値段を維持したいと思っているが、そのためには皆さんに飲んでいただかないといけない。農家さんとメーカーとでWIN-WINでやりたいのでよろしくお願いします」

早場米で作るにごり酒は一升瓶およそ1500本を製造し、9月10日ごろから県内の量販店やアンテナショップに出荷する予定です。