5月23日から開かれた高校生スポーツの祭典、高知県高校体育大会。インターハイや四国大会の出場をかけた真剣勝負の模様を、注目の選手たちを中心に振り返ります。

第79回県高校体育大会、通称・県体。29競技に4806人が参加し県内各地で熱戦を繰り広げました。

(卓球 高知小津 黒原伊吹 主将)
「私たち選手一同は、これまで支えてくださった方々への感謝の気持ちを胸に。卓球を通して学んだ礼儀やスポーツマンシップを大切にし正々堂々プレーすることをここに誓います」
24の卓球台で、男女合わせて203人が火花を散らした卓球。注目は明徳義塾の栁本進太郎選手です。

男子団体・優勝候補筆頭の明徳義塾で1年生ながらエースを務めます。小学生の時から世代別の日本代表に選ばれ、2025年はU15日本代表として、アジアユース選手権で3位、さらに世界ユース選手権にも出場しました。大会初日の団体・予選リーグでは圧巻のプレーを見せます。相手の懐に打つ、得意のロングサーブ!

強烈な左のフォアハンド!

ダブルスでは先輩の中川翔太選手と息の合ったプレーを見せます。

栁本選手は予選リーグの全試合ストレート勝ち。
(明徳義塾1年 栁本進太郎選手)
「ラリーではなく、サーブ・レシーブとかはやい展開で相手に主導権を握らせないのが自分の武器。いずれはシニアで日本代表になって、オリンピックや世界卓球で活躍できる選手になりたい」

その後、明徳義塾は1人も敗れることなく優勝。栁本選手は男子シングルスとダブルスも制して3冠を達成しました。
陸上競技では走幅跳びの強化指定選手、高知農業2年・岡林結衣選手が4種目にエントリーしました。

初日の走幅跳び。追い風が吹く中、岡林選手は1回目の跳躍で5m58を記録し、いきなりトップに立ちます。

しかし、目標である自己ベスト=6m03の更新はならず、順位も3回の跳躍を終えて全体2位。それでも5回目の跳躍でした。強化指定選手に選ばれてから磨いてきた正確な“踏み切り”を見せます。

5m95の大ジャンプ。自己ベスト更新はなりませんでしたがシーズンベストで県体連覇を達成しました。
(高知農業2年 岡林結衣選手)
「まずは助走がハマったことと風もよかったし、農業の仲間が盛り上げて応援してくれて、私も『頑張ろう』という気持ちになって5m95を出せたと思います」

喜びも束の間。およそ1時間半後に4×100mリレーに出場しました。

岡林選手は第3走者として力走するも、高知農業は惜しくも2位。悔しさを胸に、翌日の100メートルに臨みます。
100mでの目標は大会記録(11秒91)と姉・沙季選手が持つ県記録(11秒65)を更新することでした。
優勝したものの大会記録まで100分の5秒及ばず。四国大会とインターハイに向け課題を口にしました。

(高知農業2年 岡林結衣選手)
「私はスタートが1番の課題で、その課題が全然うまくいっていないので気をつけたいです」
県出身者のオリンピック金メダル獲得から2年。高知のレスリング界では、世界を目指す後輩たちが育っています。
60kg級17歳以下の日本代表岡豊2年・藤原尚大選手が圧巻の強さを見せつけ優勝。

4歳の時から共に競技を続けてきた兄・大輔選手も優勝を果たし、兄弟で臨む最後の県体を終えました。

(岡豊3年・55kg級優勝 藤原大輔選手)
「兄として負けていられないので、練習でも試合でも負けないように頑張ります」

(岡豊2年・60kg級優勝 藤原尚大選手)
「良い競争相手になっているし、一緒に頑張れる兄弟がいるというのは良いこと。しっかり点を取りきる。焦らず自分のレスリングをするところを詰めたい」

尚大選手は、U17アジア選手権に出場する予定です。
(遠藤弥宙アナウンサー)
「バスケットボール男子・準々決勝。高知学芸vs高知の一戦です。勝ったチームが四国大会への切符を手にします。18歳以下の日本代表・澤近一颯擁する学芸か、前回対戦学芸に敗れリベンジを狙う高知か。まもなく決戦が始まります」


大会屈指の好カードとあって、試合開始前から会場には応援の声が響きます。
(遠藤弥宙アナウンサー)
「いま始まりました。第1クオーターが始まりました。臙脂のユニフォームが高知高校。白のユニフォームが学芸となります」
第1クオーターの序盤、高知が怒涛の攻撃を見せます。

苦しい展開の中、学芸はキャプテンの澤近選手がプレーでチームを引っ張ります。

第2クオーターに入るとリードを許していた学芸が徐々に落ち着きを取り戻し始めます。

学芸が点差を縮めて迎えた、第3クオーターでした。
(遠藤弥宙アナウンサー)
「澤近がスピードに乗る!ミドルー!おもしろい展開になってきました準々決勝。澤近3ポイントー!キャプテンが決めました。キャプテンが決めました。これで学芸が逆転」

澤近選手の好プレーで一時逆転に成功します。
しかし・・・

地力を見せつけた高知が91対71で勝利し、四国大会の切符を掴みました。

(高知3年 田井藍琉キャプテン)
「(澤近選手は)身長も高くスキルもあって、澤近選手だけをマークして他の選手にシュートを打たれることがあったので、中に入れさせないこと、シュートを打たせないこと、相手にしたいことをさせないディフェンスを意識してプレーした」

(高知学芸3年 澤近一颯キャプテン)
「精神的な存在として戦えなかったところが、誰にも責任は無いし、自分の責任が大きいと感じている。『チームを勝たせる存在になる』ことを追求してやっていきたい」

今回の県体で繰り広げられた数々のドラマ。そこにはそれぞれの目標に向かって努力し続けた高校生アスリートたちの純粋で強い思いがありました。
なお、競泳や飛び込みなど、県体の水泳競技は6月13日と14日に行われます。インターハイは、近畿地方などで7月22日から開催される予定です。














