高知城の美しい白壁にも使われている、雨に強い壁材「土佐漆喰(とさしっくい)」。高知県内で唯一、この伝統製法を守り続ける南国市の企業が、12年ぶりとなる「県伝統的特産品」に認定されました。
認定されたのは南国市の田中石灰工業が製造する「土佐漆喰」です。土佐漆喰とは江戸時代から県内で受け継がれてきた耐水性に優れた壁材で、高知城など歴史的な建造物にも使われています。

「県伝統的特産品」の認定は今回、12年ぶり。フラフや宝石サンゴなどに続き12品目になりました。最大の特徴は、雨の多い高知の気候に耐えうる優れた耐水性です。一般的な漆喰は、作業しやすくするために「のり」を混ぜますが、土佐漆喰はのりを使わず、代わりに3カ月以上発酵させた「稲わら」を混ぜ込みます。これにより、水に溶けにくく、ひび割れしにくい強靭な壁になります。また、原料の石灰石に塩を加えて焼く独自の「塩焼(しおやき)工法」により、美しい純白に仕上がるのも特徴です。そんな「土佐漆喰」も現在県内で製造しているのは田中石灰工業のみということです。

▼田中石灰工業 田中克也 社長
「漆喰自体のいいところを消費者に分かっていただき、拡販することで、なんとか(製造技術が)生き延びていくことはできると思っているし、新商品の開発を続けていきながら、消費者にアピールするようなものをこれからも製造していきたい」
県は今回の認定を受け、県のホームページなどで「土佐漆喰」のPRを後押ししていく方針です。










