▼高知県立坂本龍馬記念館 上村香乃 学芸員
「史実では戊辰戦争は新政府軍が勝ちますが、江戸の人々にとっては『徳川将軍に勝ってほしい』という願いが込められている」

「負けた側」に寄り添う史料は、このほかにも展示されています。「天保の大飢饉」が背景となった「大塩平八郎の乱」に関する錦絵です。

飢饉に苦しむ民衆のために決起しながら、わずか半日で鎮圧された大塩平八郎の様子を描いた明治時代の錦絵には、彼を「反逆者」として描かねばならなかったことを惜しむ作者の思いが記されています。

▼高知県立坂本龍馬記念館 上村香乃 学芸員
「『大塩という人物が、大義名分が立たずに反乱を起こしてしまい”反逆者”となってしまって悲しい⋯』ということが書いてある」

このほか、新選組の永倉新八が残した「池田屋事件」の記録や、幕末の土佐藩に関する史料も展示されています。

▼高知県立坂本龍馬記念館 上村香乃 学芸員
「栁内さんの解放運動・学生運動の資料もあり、原点を知るところにもなるので、幕末・大塩の資料を見ていろいろと考えてもらえれば」

「勝者」が遺した歴史書には載らない、弱者や庶民の「本音・願い」を知ることができる企画展は、高知県立坂本龍馬記念館で、2月1日まで開かれています。