「幻の魚」も、さっぱりして新年を迎えます。2026年、飼育開始から50年を迎える高知市の桂浜水族館で、アカメ水槽の「大掃除」が行われました。

「今からアカメ水槽の大掃除を始めます」

桂浜水族館では幻の魚とも呼ばれる肉食魚「アカメ」を1976年から飼育していて、現在は23匹が訪れた人を赤く光る目で出迎えています。今回は2026年で飼育開始から50年になるのを記念し、初めて大掃除の様子が公開されました。海水を3分の1ほどに減らした水槽に入った飼育スタッフが、コケや食べ残しなどの汚れをスポンジなどを使って丁寧に磨きます。

実はアカメ、迫力ある見た目とは裏腹に非常に神経質で臆病な性格。大きな音を立てるとパニックを起こしてしまうため、スタッフはゆっくりとした動きで、掃除を進めていました。

一方こちらは、豪快な「すす払い」です。

全長3メートルほどの巨大オブジェ「アカメ様」。

来館者も参加し、2026年の幸福や健康を願いながらホコリを払い落としました。

(桂浜水族館 飼育スタッフ 藤村誠一さん)
「アカメ自体が謎多き魚なので、全国にもアカメを発信できる飛躍した1年にしたい」

2026年、開館95周年を迎える桂浜水族館。水槽もオブジェも清められ、節目の年を迎える準備が整いました。