これまでより安全で正確に骨を削る手術を可能にするロボットが高知県内で初めて導入されました。
県内で初めて導入されたのは、整形外科の手術をロボットを使って支援するシステム、「Makoシステム」です。

高知大学医学部附属病院では、1月17日、膝の軟骨がすり減り、痛みを伴う変形性膝関節症を治療する手術が、このロボットを使って県内で初めて実施されました。


変形性関節症の手術では膝や股関節を人工関節に置き換えます。人工関節を入れるために骨を削る際、ロボットの骨を削る部品・ボーンソーが治療の計画にない部分に差し掛かると自動で止まり、周りの血管や筋を傷つけません。

人の手で行うより安全で正確な手術が可能になり、手術後の痛みの軽減や関節機能の早い回復が期待されています。

(高知大学医学部附属病院 整形外科 杉村夏樹 助教)
「僕ら(医師)は、骨を切る角度や軟部組織、血管神経を傷めないように、ものすごく気をつかって(手術を)やっているんですが、そのようなストレスが軽減されました。より僕らを(助けて)洗練された手術ができていると思って、安心して(手術を)受けてもらえたらと思います」

変形性膝関節症は、国内で800万人を超える人が痛みを訴えている“膝の国民病”と言われています。今後、高知大学医学部附属病院では、変形性膝関節症の手術のほとんどをこのロボットを用いて行うということです。