「画面をスクリーンショットして送信すると報酬が得られる」などというメッセージから、高知県須崎市に住む60代男性が約36万円をだまし取られていたことが分かりました。
高知県警によりますと7月9日、須崎市の60代男性が所有するスマートフォンの動画アプリに、知らないアカウントから友達申請のメッセージが届きました。その後、知らないアカウントから男性に別のSNSでのやり取りを指示。「後藤彩」や「111」というアカウントでのやり取りが始まりました。
「後藤彩」や「111」では「動画をスクリーンショットして画像を送信すると、報酬が得られる」などと説明。男性が指示された通りに作業したところ、「2088円の報酬がたまっている」「お金を引き出すには専用のウォレットアカウントを登録する必要がある」などと言われ、男性は「ウォレットアカウント」を登録しました。
すると、男性名義の口座に2088円と8800円が報酬として実際に振り込まれたということです。その後、「後藤彩」や「111」のアカウントから「タスクのコースを変更すれば、1回でもらえる報酬がアップする」などというメッセージが届き、男性は5回にわたって指定された口座に約36万円を振り込み、だまし取られたということです。
高知県内では今年に入り、特殊詐欺による被害が75件発生していて、被害額は約4億3193万円に上っています。高知県警は「SNSのメッセージなどで知り合いになった人から儲け話が出た場合は詐欺を疑ってください」と注意を呼び掛けています。