「このままでは逮捕される」などという警察や弁護士らを名乗る電話で、高知市の40代の男性が5340万円をだまし取られていたことが分かりました。

県警によりますと、9月6日、高知市の40代の男性に弁護士のコヤナギを名乗る男から「電話料金の未納がある」「スマホのセキュリティを上げないといけない」などと電話があり、男性は指定された口座に50万円を振り込みました。

次に神奈川県警の「シラトリ警部補」を名乗る男から「このままではあなたは逮捕される」「神奈川県警に出頭を」などと連絡があったため、男性が行けないことを伝えると再び弁護士のコヤナギから「あなたは事件を起こしていない」「250万円を宅配便で送って下さい」などと言われ、男性は指定された東京の住所に現金を送付。

さらにセキュリティサーバーセンターのナツメと名乗る男から「コヤナギが逮捕された。逮捕されないために毎日お金をおろして家においてください」などと言われ4000万円を宅配便で送ったほか、裁判費用名目で現金を振り込むなどし、合わせて5340万円をだまし取られたということです。

県内の特殊詐欺の被害はおよそ4億3193万円にのぼっていて、75件中27件が捜査機関をかたる手口だということです。