山本志穂美社長質疑応答(抜粋)

Q.白石新監督就任決定まで

A.山本志穂美社長
白石さんは、6月30日、日本で監督したいと言う意思があり、「ユナイテッドが(監督を)探しているなら」と連絡があった。やり取りが始まったその頃は、(パワハラ問題の)調査中でもあったため話を聞くだけだったので、監督探しは、私たちからは動いておらず、9月に入るまでに12名の監督が自己推薦で連絡あった。その中でみんなに伝えていたのは、「調査結果がわかるまでお話することができません」ということで情報だけもらっていた。

今月17日になって(自己推薦の)みなさんと話すことができた。(その中で)白石さんは、パッション豊かで情熱的でサッカーにかける思いが高かった。私はヨーロッパサッカーを見るのが好きで、目指すサッカーで合致するところがあり、今いる選手を見て、監督の思いを聞いた時に心を動かされた。

育成部門でも活躍されていたので、若い人たちを育てようというポテンシャルを引き出す可能性を感じた。特に(高知の)立田コーチとは、分析が好きなので白石さんとも合うと思うし、どのような監督が就任するかにあたっては、モチベーションを上げる監督が欲しかったので、白石さんが適任と思った。

食のこだわりを持っていて、そこでも気が合った。選手には朝ごはん、練習後の昼ごはん、「こういうものを食べさせたら」というアドバイスが私たちと合致した。子どもたちを育成する上でいいスパイスになると思った。

白石さんは、穏やかで淡々と話す方。しかし、熱いパッションを持っていて、サッカーの話になると夜が明けたこともあったくらい熱い方。ぜひみなさんには選手たちが今まで以上にピッチで躍動する姿を楽しみに待っていてほしいと思う。

Q.期待したいところ

A.山本志穂美社長
いろいろな経験をしているところ。いろいろな女子チームやスクールコーチ、分析官、ベルギーでリーグの監督をしたり、いろいろな経験があって今の白石さんがある。

さらには、サラリーマンも経験されていて、そういったところからも人の痛みや喜びを共に分かち合おうとするところが彼の素晴らしいところと思うので、大切な選手とコーチを彼に預けたいと思った。選手のポテンシャルを引き出すと信じている。ピッチで躍動させてくれる、モチベーション上げてくれる監督と思っている。

Q.パワハラ問題も含めチームとして今後の方針

A.山本志穂美社長
再発防止策は作っていて、内部外部でも相談窓口を設けている。23日の朝も選手に「伝えやすいところに伝えてきていい」と伝えた。他のガバナンスについても社内でフィードバックしているところがあると思うので、少しずつ分けて人員を増やしていったりといった策を取っていく。

監督とはいろいろな意味でパッションがあるというか、話が合った。監督とは、いつも、どうしたらサッカーで街が元気になっていくか、サッカーがあることで街がどれだけ元気になるのか、どうしたら愛されるチームになるか、話はいつもそこに落ち着き、熱い会話になる。この方だったら温かいクラブチームを作れる、選手を見守りながら指導してくれると思った。