高知県中土佐町の『なかとさ美術館』が高台にある黒潮本陣の敷地内に移転し、20日にグランドオープンしました。

なかとさ美術館は1990年に開館。日本の美術史に残る作家たちの作品が所蔵・展示され、大勢の人たちに親しまれてきました。旧館は津波浸水区域にあり、津波の被害から所蔵品を守るため、このほど高台にある黒潮本陣の敷地内に移転しました。記念セレモニーでは新しい美術館の愛称が発表されました。

(なかとさ美術館 市川雅彦 館長)
「なかとさ美術館の新たな愛称は『ここび』に決定いたしました」

一般公募で選ばれ、「美術に触れて心に美を育んでほしい」といった意味が込められています。これまでは展示室だけでしたが、新館にはカフェやキッズスペースが併設されています。

(なかとさ美術館 市川雅彦 館長)
「これから地域の人や作家の人たちの展覧会もいろいろ変えながらやっていくので、来やすくなっているのではないでしょうか」

大勢の人が新たなスタートを祝いました。