高知でも慰霊祭が開かれました。高知市の護国神社では県内の遺族が戦争で犠牲になった人たちに祈りを捧げました。

高知市の護国神社では毎年、終戦の日に合わせて慰霊祭が開かれています。神社には太平洋戦争などで亡くなった高知にゆかりがあるおよそ4万人の御霊が祭られていて、15日は遺族およそ80人が参列しました。慰霊祭では戦地で十分に水を飲むことができず犠牲となった人たちに水を奉納する「献水の儀」などが行われました。戦後80年を迎えた2025年。戦争を知らない若い世代が増える中、遺族会のメンバーは若い世代に「戦争を自分事としてとらえてもらう事が大切」だと話します。

(参拝者)
「父を祭ってもらっている。戦後80年も経って私も81歳になって、孫の世代に引き継ぐことも考えないといけない」
「夫が0歳の時に父を亡くして父の顔も分からないような状態で、いまだに思ってますね。孫、ひ孫までいますけど、みんなに伝えています。『もう戦争はいやよね』って」

神社では慰霊祭のあと、2025年のよさこい祭りで銀賞を受賞した「濱長花神楽」が特別演舞を奉納しました。