7月、自民党高知県連の一部役員が石破総裁への早期退陣を求める文書を発表したことについて、自民党県連は「文書は県連として発表したものではない」ことを改めて強調しました。

3日、自民党県連は7月行われた参院選の総括会議を開き、尾﨑正直(おざき・まさなお)副会長や党員らおよそ110人が出席、中谷元(なかたに・げん)会長はオンラインで出席しました。

会議は冒頭を除いて非公開で行われ、終了後記者会見が開かれました。会見によりますと会議では7月21日、県連の中谷会長を除いた尾﨑副会長ら役員6人が、石破総裁の早期退陣を求める文書を発表したことについて、出席者から賛否、両方の意見が出たということです。県連の分裂が懸念される中、中谷会長と尾崎副会長は、「県連としての文書ではない」という認識に県連内でズレはないと強調しました。

(自民党高知県連 中谷元 会長)
「高知県連としての決定ではなくて、今のところ6人の役員の申し入れという認識」

(自民党高知県連 尾﨑正直 副会長)
「実際に県連の中で分裂が起こるのではないかと心配される動きもありますが、きょうも中谷会長の下で一致団結してやっていこうという話をさせていただき、全くそういうことはないので、その旨については引き続きご対応させていただきたい」

また、県連としての早期退陣の申し入れについて今後、正式に決議を行うかは、現段階では不透明としました。

(自民党高知県連 尾﨑正直 副会長)
「8月8日になると総会(両院議員総会)が開催されますので、その中でそれぞれの考えのもと、きょうの議論も踏まえ、それぞれの国会議員として発言をしていくのが第一と思う。その上で(県連としての申し入れを)さらにどうしていくかは状況を見ながら議論が継続していくと思う」

中谷会長は参院選の結果を受け辞意を示していて、県連は今後、一連の総括を終えてから任期満了に伴う会長選挙を行う予定ということです。