山里から花の便りです。高知県仁淀川町では山間を彩るハナモモが満開を迎え、人々の心を癒やしています。
(松岡葵アナウンサー)
「きょうは二十四節気のひとつ、『清明』です。ここ仁淀川町では、雄大な山々、そして清らかな仁淀川が、太陽の光を受けて生き生きとしています。なかでもひときわ美しいのが、色鮮やかなハナモモです」
国道33号にかかる仁淀川町の引地橋。仁淀川を見下ろすとおよそ100本の満開のハナモモが迎えてくれます。

もともとこの場所は土木や建設工事で出た余分な土を置く場所でしたが、道行くドライバーに運転の疲れを癒やしてもらおうと、町と地域の造園会社が連携し、およそ20年前にハナモモを植えたといいます。

(松岡葵アナウンサー)
「遠くからはわからなかったんですが、近くから見てみると、1つの木でいろんな色の花を咲かせるんですね。かわいいピンク色で、賑やかですね。そして、少し下から見てみると・・・青空に映えますね」

2月と3月の厳しい寒さで、開花が少し遅れたということですが、花の大きさや数は例年並みで、2025年も美しく咲き誇っています。
のどかでゆったりとした時間が流れるここは、まるで桃源郷。訪れる人が後を絶たず、花をじっくりと見て回ったり、写真に収めたりしていました。

(高知市から)
「ピンクとか白とか、いろんな色があって、とても心が洗われました。サクラもいいですけど、ハナモモもすごくきれいですよね」

こちらの家族は、景色を楽しみながら仲良くピクニックです。

(松山から)
「もう毎年来ているんですよ。この時期になるとね。だんだん木が大きくなって、来るたびにきれいになっていますね。手作り(お弁当)できょう来たので、また格別。おいしいです」

ハナモモは今後の天候にもよりますが、来週中ごろまで楽しめそうだということです。
