高知医療センターに新しいドクターカーが導入され、27日にお披露目されました。緊急車両として狭い道や公道をスムーズに移動できるよう可能な限り車体の幅が狭い車両が採用されました。

こちらが27日にお披露目された新しいドクターカーです。

高知医療センターでは15年前から1台導入していたドクターカーの老朽化に伴い、およそ500万円かけ新型車両を購入。

デザインは県内12件の応募の中から、高知市の吉川奈美さんのデザインが選ばれました。

白い車体に赤い曲線が入っていてひと目で緊急車両とわかります。

(デザイン採用 吉川奈美さん)
「曲線をふんだんに使い、できるだけやさしい・柔らかいイメージになればいいなと思って作ったので、凄惨な現場に向かうことあると思うが、行った時に安心感が与えられるような車両になってくれたらうれしいなと思います」

ドクターカーは医師や看護師などの医療従事者が医療機器とともに救急現場に向かうための緊急車両です。

病院と同じ処置が現場でできるため、患者の治療開始までの時間が救急車での搬送の場合1時間から1時間半かかるところを半分に短縮できます。

今回の新車両の車体の幅はおよそ1.8メートルで、狭い道や公道をスムーズに移動できるよう可能な限り車幅が狭い車両を採用したということです。

(高知医療センター 救命救急センター長 齋坂雄一さん)
「治療するタイミングが早くなりますので、その分、早いところから治療開始できるようになりますので、救命率の向上が期待できると思います。(初導入から)十数年で1300件あまり、前のドクターカーで行きましたけれど、事故なく過ごせておりますので、これからも事故なく気を付けて運行したいと思います」

「いち早く」患者の治療を目指すドクターカー。新たな車両は4月中ごろから運用が始まります。