高知県宿毛市は、22日、市が独自に設定したソメイヨシノの標本木に5輪以上の花が咲いたのを確認したことから、サクラの「開花」を発表しました。

高知県の最西端・宿毛市では、かつて片島地区に高知地方気象台の観測所とサクラの標本木があり、この木を基準に気象台がサクラの開花を発表していました。2001年に観測所が無人化されて以降は、宿毛市が独自に標本木を設定し、サクラの開花を発表しています。

22日は、午後になって、宿毛市の中平富宏市長や職員たちが、荒瀬山のふもに植えられている標本木を訪れ、花の状態を確認しました。

中平富宏市長は、"サクラ色"のスーツに身を包んで登場。「開花」発表に向け"気合い"が入っています!
標本木に「5輪以上」の花が咲いていれば、「開花」発表となりますが…

◆宿毛市の職員
「全部で…8輪ですね!」
標本木には「8輪」の花が咲いていて、「開花」が発表されました。
◆宿毛市 中平富宏 市長
「本日、宿毛市として『開花宣言』をさせていただきます!」

今年は、過去2番目に早かった去年の開花日(2024年3月12日)より、10日遅い「開花」発表となりました。
◆宿毛市 中平富宏 市長
「サクラの見どころが市内にはたくさんありますので、サクラを見に、皆さんには宿毛に来て欲しいと思います!」

なお、気象台の観測ではない"非公式記録"ではありますが、宿毛市の観測データは日本気象協会が採用していて、「日本気象協会の協会の調べ」では、「全国で一番早い開花発表」だということです。