地域に伝わる民話を題材に制作されたアニメの上映会が16日、高知県安芸市で行われました。
アニメ「ナギの木に助けられた漁師」は海にまつわる民話を後世に残そうと日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として制作されました。題材は、安芸市に古くから伝わる民話。波切不動にあるナギのご神木の、折れかかった枝を釣り糸で補強した漁師が、船が転覆した際にナギの木に助けられたという話です。

上映会には、地域の人などおよそ50人が参加。海ノ民話プロジェクトの高田奨(タカダ・ススム)さんが、このアニメに込めた監督からのメッセージを代読し、地域の人たちと議論を交わしながらストーリーを練った事などを紹介しました。

また、伊尾木公民館の館長は、アニメを全国に発信し、地域に残っているナギの木や伊尾木洞などを観光の起点にして、伊尾木地区を盛り上げたいと話しました。

(参加者)
「アニメを見ると自然の関係の空とか海とか土、木の自然が表れていると思います。感動しました。楽しいアニメですけどメッセージは深いと思います」

(参加者)
「初めて見たから、びっくりする。(漁師が流されて)かわいそうやった」

(参加者)
「おもしろかった。(海で遊ぶときは)強い波が来たら逃げる」

参加者は、地域に古くから立っているナギの木に思いを寄せていました。アニメ「ナギの木に助けられた漁師」は、今後、安芸市役所などでも放映される予定です。
