社会資本の維持管理に関する優れた取り組みを国が表彰する制度、インフラメンテナンス大賞で、高知県高知市に本社がある企業が総務大臣賞を受賞しました。高知県内企業としては初の快挙です。

インフラメンテナンス大賞は社会資本の適切な維持管理や更新に関する優れた取り組みを国が表彰する制度です。

8回目の今回、高知市に本社がある伸浩技建(しんこうぎけん)が県内企業として初めて総務大臣賞を受賞。1月16日に総理官邸で開かれた表彰式では濵ノ園浩社長が表彰状を受け取りました。

(伸浩技建 濵ノ園 浩 社長)
「まさか選ばれると思ってなかったんで、ましてや高知ローカルですし、ありがたい、うれしい気持ちしか今はないですね」

伸浩技建は2003年に創業。トンネル工事現場への職員の派遣から始まり、現在ではトンネル・道路インフラの補修や点検など幅広いサービスを提供しています。

会社が4年ほどかけて開発したのが、「トンネル覆工展開図自動作成システム」です。

(伸浩技建 濵ノ園 浩 社長)
「通常のトンネル点検を行った後に、この三次元レーザースキャナーを使ってトンネルの中を撮影していきます」

(伸浩技建 濵ノ園 浩 社長)
「操作はタブレットで遠隔操作しています。この時にこれ3Dの画像なんですけど、点群データと約8000万画素の画像を撮って、こういう3Dを自動で作成できるシステムです」

「この3Dの状態から最終的には変状(ひび割れなど)の展開画像を作成するということが一番の特徴になってます。うちの社員に負担をかけたくないというのが一番どうにかしたいなというところを考えて、開発しようとかっていうのに至った。何回も試行錯誤を繰り返して使いやすさというのを追求して、どうやったらやっぱり一番使いやすいかなというのを考えるというのは一番苦労しましたね」

社員15人の伸浩技建。濵ノ園社長は「つくる」という仕事だけでなく、維持していくための「メンテナンス」という仕事にも興味を持ってほしいと力を込めます。

(伸浩技建 濵ノ園 浩 社長)
「メンテナンスが大事やっていうのを広めていきたいなとは思いますね。まだまだ15人という小さな規模(の会社)なので、倍とは言いませんけど、こういうことに興味を持っていただく、新しい人をどんどん入れたい、入れて、もっともっと皆さんのお役に立てるように頑張っていきたいと思います」