15日の高知県内は、あたたかい一日となり、日に日に、春の近づきを感じます。高知県四万十市ではトンボが羽化を始めていて、3月の空に飛び立っています。
水際をはっているのは春に活動するトンボ、「タベサナエ」のヤゴ。やがて、川底へと戻っていきました。
一方こちらは、羽化を終えて広げた羽を乾かす成虫の「タベサナエ」です。
四万十市にあるトンボ自然公園では81種類のトンボの生息が確認されていて、「タベサナエ」は早い時期に羽化するトンボの一つです。
トンボを観察している杉村光俊さんによりますと3月10日、公園入口近くの小川で、2024年初めて、「タベサナエ」の羽化を確認。14日もヤゴのぬけ殻が10個、見つかったということです。
県内は、日中の気温が上がり四万十市中村で20.6℃、四万十市江川崎と本山で20.5℃、宿毛で20.2℃など4月中旬並みのあたたかさとなりました。
トンボの他にも園内では「シデコブシ」の白い花が青空に映え、見かけることの少ない「スミレ」も、薄紫色の花を咲かせて風に揺れていました。