企業で業務の効率化にデジタル技術を活用する動きが広がる中、創業400年近い愛媛県・道後の老舗旅館「道後温泉ふなや」では、コンサルティング会社からアドバイスを受けながらデジタル化を図ろうとしています。

道後温泉ふなや・鮒田好久社長
「社員みんながDXの力を借りて業務を改善していきたい」

20日に行われた、いよぎんデジタルソリューションズとの打ち合わせ。

ふなやの従業員からは、客から受けた料理の注文内容をホワイトボードと伝票に記入し、パソコンにも入力する作業をしている現状が伝えられました。

いよぎんデジタルソリューションズ・小野和也社長
「1つに入力をして情報が連動すると1回で済むこともあって、残り2回分の時間が減って、その時間をお客様に使える可能性があるということですよね」

ふなやは現在、宿泊者数がコロナ禍前の9割ほどまで回復し人手の確保が課題となっていて、デジタル化を通じて業務の効率化と接客サービスの強化を進める方針です。

道後温泉ふなや・牧野寿志販売部長
「お客様に接する時間が多く取れるようになるので、おもてなしの向上につながると思っています」

いよぎんデジタルソリューションズ・小野和也社長
「ふなやのおもてなしの心がお客様に伝わるように、バックヤードが中心になると思いますがそういったところの効率化の提案をしていかないといけないなと感じています」

いよぎんデジタルソリューションズは、いよぎんホールディングスが今月設立したコンサルティング会社で、地元企業の課題解決に向けた支援を強化していくことにしています。