高速大容量の通信規格「5G」の活用で、建設工事の現場が大きく変わるかもしれません。
無人の重機を遠隔操作するシステムをオオノ開發が導入し、12日、お披露目されました。

アームを動かしながら土をすくう油圧ショベル。
操縦席に人は乗っていません。

建設機械大手のコマツなどが開発し、愛媛県松山市に本社を置くオオノ開發に先行導入されたこちらのシステム。

東温市内のグループ会社に設置したコックピットから、工事現場の重機を遠隔操作することができます。

12日は高速大容量の通信規格「5G」などを活用したデモンストレーションが行われ、千葉市の現場の様子がほぼリアルタイムでモニターに映し出され、女性の担当者が遠隔で土を掘る操作をしていました。

オオノ開發では、このシステムを使って工事現場の安全確保や人手不足の解消につなげたい考えです。

オオノ開發 岡田多方一副社長
「人材不足、これから加速してまいります。その中で現場の効率を考えると、この遠隔操作があれば1人で何現場もこなせるというメリットがある」

コマツなどは、今年9月までにオオノ開發での検証を行い、その後、本格生産を目指す予定です。