新型コロナについて、国の方針に基づいて学校では今年度からマスクの着用が求められなくなりました。少しずつ日常を取り戻す一方で、学校はある悩みも抱えているようです。

(山田祐也アナ)
「こちら愛媛県松山市内の小学校なんですが熱心に授業を受ける子どもたちの中にはマスクを着けていない児童の姿もあります」

松山市立窪田小学校の5年生の教室です。1学期スタート2日目の11日は、児童1人1人が目標を発表していました。

(男子児童)
「毎回きちんとヘルメットを被って自転車に乗る」

「家庭科の料理などを頑張りたい」

国は今年度から児童、教職員いずれに対してもマスクの着用を求めない方針を打ち出していますが、こちらでは11日、授業中にマスクを外していたのは30人中わずか6人でした。

(男子児童)「マスクを着けていたら息苦しいけどマスクを外したら息がしやすい」

「他の人の表情も見られて良かったです」

「他の人に聞こえる声で発表できたのでマスク外して良かったと思いました」

教諭も授業中はマスクを外し、児童と近い距離で会話するときのみ着用していました。

一方、マスクを外さないという児童は、

(女子児童)
「やっぱりまだ不安なので、マスクは着けておきたいと思います」

(Q.どういう状況になったらマスク外してもいいと思う?)

「公園で走ったり外で遊んだりするときはいいと思う」


マスクの着用がある意味、自由となり、学校では感染対策という点で難しい対応を迫られそうです。

(愛媛県松山市立窪田小学校 大倉匡仁校長)
「コロナが無くなったわけでもなく感染力が弱くなったということでもないのでこの学校から感染者が出た場合、どのような対応を取っていくのか判断が難しい」

学校では引き続き手洗いや換気など徹底しながら、今年度の修学旅行は4年ぶりに広島へと出かけるなど、感染対策と元の日常の両にらみが続きそうです。