愛媛県新居浜市で愛される「伝説のラーメン」の秘密を市内で聞き込み調査!
一体どんなラーメンなのか、そして何が伝説なのか…!
まずは市内のスーパーでお客さんに聞いてみると…
(アナウンサー)
「新居浜でラーメンといえば?」
(女性)
「万長(まんちょう)ラーメンが人気です!子どもが学生時代によく作ってやった。味付けのスープもついてるし、お値段も安いしね」
(男性)
「子どもの頃から食べていた。愛してます!」
1959年。即席麺が生まれた当時、全国各地でオリジナル商品が次々開発されていました。そんな中、新居浜市で作られ人気を博していたのが、棒状の万長ラーメン。発売から半世紀以上経つ今でも地元の人に愛されています。

万長ラーメンに関する自由研究が、新居浜市の「ふるさと学習奨励賞」に選ばれたという新居浜市内の兄妹に、その人気ぶりを聞きました。

(アナウンサー)
「2人が万長ラーメンについて詳しいと聞いてきたんですけど…」
(子ども)
「はい。夏休みの宿題で万長ラーメンについて調べました」
(アナウンサー)
「調べてみて何が分かった?」
(兄)
「万長ラーメンが再販されるまでに沢山の人の協力があったことがわかりました。」
そう、60年以上にわたる歴史の中で万長ラーメンは一度姿を消していたのです。初代の会社は2009年に倒産。製造工場が無くなった際レシピも消えてしまい「幻のラーメン」となったのでした。

2人のお母さんも幼い頃から万長ラーメンを食べてきた1人です。
(アナウンサー)
「途切れた時どう思いましたか?」
(母)
「『え、まじ?』みたいな感じで。でももう一回再販してくれたのでこの子たちも無事食べることができてとてもうれしい」

こうして、幅広い世代に愛されて続けてきた万長ラーメン。しかし、なぜ今も食べることができるのか…。現・万長ラーメンの社長のもとへ。
(万長ラーメン 徳永浩二社長)
「もう次から食べられないということで買占めされて、売り場からあっという間に消えてしまった。私はスーパーに勤めているので同じスーパーの経営者の方と『あの商品もったいなくないか?』という話になった」

そこで、麺製造メーカーの知り合いに協力を仰ぎ、万長ラーメンの商標を譲り受けましたが、レシピは無く、頼りとなるのは残された在庫のみでした。およそ10か月かけて味を再現したといいます。
いよいよ伝説のラーメンとご対メン!
(アナウンサー試食)
「あ~優しく広がる!この塩の感じにふわっと香るトンコツ。コショウもちょっと効いてますね。噛み応えがあってスープと絡んでおいしいです!これが新居浜の皆さんの思い出の味…おいしいですね」

(徳永社長)
「やっぱり小さいころから食べていた味に近づけた甲斐はありますね」

(アナウンサー)
「日本全国に展開するとか、そういう予定はありますか?」
(徳永社長)
「ないです!いっぱい売るのが目的で復活させたのではなくて、ずっと商品を残すというのが目的なので…」
(アナウンサー)
「新居浜にとってどんな存在でありたいですか?」
(徳永社長)
「普段は気にしてくれなくていいが、台所の引き出しに入れておいてもらって忘れてほしくない。いつまでたっても地元の商品として愛されていきたい」
この万長ラーメンは、愛媛県内の一部の店舗や通販で購入が可能です。








