愛媛大学工学部の建物で、蛇口の水から基準値の3倍近いフッ素化合物が検出されていたことがわかりました。
水道管に井戸水の管を誤って接続していたのが原因とわかり、大学が健康への影響を確認しています。
蛇口から基準値を超えるフッ素化合物が検出されたのは、愛媛大学工学部2号館の一部の施設です。
大学によりますと、職員から「給水フィルターの交換頻度が多くなった」と相談を受け調べたところ、2月2日に水道管に井戸水の管が誤って接続されているのがわかったということです。
井戸水はトイレの洗浄などに使われていて、大学は直ちに飲み水への使用を停止し井戸水の水質検査を実施したところ、基準値のおよそ3倍にあたる1Lあたり2.1mgのフッ素化合物を検出したということです。
大学では相談窓口を設置したほか、現在、健康への影響を確認していますが、今のところ学生などから健康に関する相談は寄せられていないいうことです。
工学部2号館は2020年3月に改修工事を終えていました。
水質検査などを手掛けている県総合保健協会によりますと、フッ素は多量に摂取し続けた場合、歯の表面に斑点ができる斑状歯などを引き起こす可能性があるということです。