愛媛県松山市の勝山中学校のシンボルで、生徒たちを100年余りにわたり見守り続けてきた「ユーカリ」が伐採されました。

1日は、雨の中午前9時40分から伐採作業が行われました。

伐採を前に、30日は感謝を伝える集会が開かれました。卒業生で元校長の青井俊憲さん67歳が校内放送を通じ、ユーカリの歴史を語りかけました。

ユーカリは今から100年余り前の大正12年・1923年に、この地に創設された松山城北高等女学校に植えられました。

当初は7本ありましたが、太平洋戦争末期の松山大空襲などで6本が失われたといいます。

焼け残った一本は、戦後に誕生した勝山中学校のシンボルとして、生徒たちを見守り続けてきましたが…

(青井俊憲さん)
「創立65周年の頃から幹の皮がはがれたり、枝葉の落ちることが増えてきた」

さらに創立70年を迎えた10年前には、台風の被害にも遭いました。
そして、創立80年の今年。

(青井俊憲さん)
「専門家に見てもらうと、『思いきって切った方がいいのではないか』と言われ、伐採を迎えることになった」

この後、全校生徒およそ580人がグラウンドに集まり、ユーカリに別れを告げました。

(生徒)
「陸上部に入っていて、よくグラウンドできつい練習をしているが、そこで大きく元気に伸びているユーカリの姿を見て元気が出た」

1日の伐採には卒業生も駆け付け、学校の歴史を見つめてきた一本の木がゆっくりと切られる様子を名残惜しそうに見守っていました。

(卒業生)
「寂しい何とも言えない」
「みんなの思い出がありシンボルであったの、で寂しい気持ちでいっぱい」

同窓会ではこのユーカリから採取した枝を使った挿し木に挑戦していて、秋の植樹を目指しています。

いつの日か新たなシンボルとして、再びグラウンドに根を張る日が来るかもしれません。

(生徒)
「100年後ここにいる生徒たちが『大きな木だな』と歴史を振り返ってもらえたらうれしい」