愛媛県松山市の秋祭りは多くの地域で7日が最終日です。
各地の神社ではみこしが宮出しされた後、みこし同士をぶつけ合う鉢合わせが行われるなど、最高潮を迎えました。
このうち松山市勝岡町にある勝岡八幡神社には、夜明け前に集まったみこしが宮出しのため社殿に担ぎ込まれました。
「これより、神輿渡御に出発いたします」
宮出しを終えた7体は、近くの広場へと進んでいきます。
(観客の子ども)
「みこしとか見ててすごいし、かっこいい」
(観客の男性)
――Q.お父さんも昔はやられてた?
「はい、やっぱり懐かしいね」
――Q.自分も参加したい気持ちに?
「思うけど、年も年だし」
広場には、ふんどし姿にハチマキを巻いた男たち。「神守」と呼ばれます。
「神守」は、10人一組でみこしを担ぎ、およそ100メートルの参道を駆け抜ける伝統の「一体走り」に挑みます。
松山市の無形民俗文化財に指定される「一体走り」は、みこしをできるだけ揺らさずに美しく速く走ることが求められます。
(神守)
「息を合わせないと、みこしがまっすぐ走らないので、連日1日から練習をした成果がしっかり現れたのかなと思っています。そのあたりで達成感を含めて最高でした」
「初めての参加だったんですけど、地域の方にすごい恵まれていい仲間に支えられて、なんとか走り切ることができました」
中には、こんな「神守」が…
「結婚してください!」
神を守った後、神と仲間に見守れながら渾身のプロポーズ!
(プロポーズ成功!・濵矢琉貴さん)
「祭りの男として、祭りで(プロポーズ)やりたいなと思って彼女を呼んで、プロポーズできたんで、良かったと思います」
(濵矢さんの彼女・下田明衣さん)
「まさかこことは思わなかったので、びっくりしました。うれしいです」