愛媛県西条市は、新しいホールの建設と休館している温泉施設の改修、あわせておよそ26億円の事業を、市民や議会に公表することなく、進めていることが分かりました。
西条市によりますと2つの事業は、商業施設「いとまち」付近の民間の土地に100人以上が収容できる多目的ホールと、今年4月から休館している市の温泉施設を改修し健康増進施設を整備しようというものです。
(高橋敏明 市長)
「5月中旬に内閣府第二世代交付金の中で 官民協働の地域運営会計による地方創生プログラムの存在することを市内企業から教えて頂いた」
総額およそ26億円のこれら事業について、高橋市長は9日、市議会一般質問で、6月に国へ交付金を申請し、先月29日、半額補助の内示を受けたと明らかにしました。
事業は西条市内の民間企業から提案されたもので、市の担当者は市民や議会に報告できていないことなどから、申請をためらったものの、最終的に市長の判断で進められたということです。事業計画は今後、議会に提案される見通しですが、反発も予想され、実現には難航が予想されます。