一方、反対側の車線に置かれていたのは、ダミーの装置です。

新居浜警察署の交通機動係の白バイ隊員たちが、発泡スチロールやベニヤ板などを使って、およそ1週間で手作りしたということです。
「可搬式オービス」は、1台およそ1000万円と高額で、県警は数台しか保有していません。
一方、ダミー機の材料費はおよそ5000円、フラッシュが光る部分は、本物の装置を撮影した写真をカラーコピーして貼り付けるなど工夫を凝らしました。
本物とダミー機を並べると、見分けがつかないほどリアルに作られています。

実際、ダミー機の前で速度を落とす車も見られ、ドライバーに安全運転を促す『秘密兵器』として期待されています。

(新居浜署交通課・塩見浩二交通課長)
「愛媛県の交通死亡事故についてはですね、全国でも最も発生率が高いという危機的な状況となっております」
「お盆時期でありますと慣れない高速道路を走ったり慣れない道路を走るということがありますですので、そういうとこでは、特にゆとりを持って時間に余裕のある計画を立てて頂ければと思います」
県警によりますと県内で交通事故によって亡くなった人の数は、今年に入ってきのうまでに32人と去年の同じ時期を4人上回っています。
新居浜警察署は、「可搬式オービス」のダミー機について、効果をみながら増やすことも検討することにしています。