去年、松山城の城山で発生した土砂災害をめぐり、被害を受けたマンションの、9割を超す住人が、愛媛県松山市の対応に不満を持っていることが、管理組合の実施したアンケートで分かりました。
去年7月、松山城の城山で発生した土砂災害では、流れ込んだ大量の土砂により隣接するマンションで駐車場が押しつぶされるなどの被害が出ました。
このマンションの管理組合は先月、住人を対象に災害発生後の松山市の対応などを問うアンケート調査を実施し、全体のおよそ6割の世帯から回答がありました。
それによりますと、「松山市への評価」について「不服」もしくは「不十分」と回答した割合は、96パーセントを超えました。
また「緊急道路検証・住民説明会」について問う項目では、再検証や説明会を求める回答が92.6パーセントとなりました。
13日の会見で、これらのアンケート結果について問われた松山市の野志市長は。
松山市 野志克仁市長
「アンケートの詳細を把握していないので、コメントは差し控えるが、納得できていない部分が多いと回答した人たちに、納得してもらえるよう、引き続き丁寧に対応していきたい」
その上で、住人に対しては個別での対応を行うと繰り返し、住民説明会を行う意向は示しませんでした。