家計を圧迫し続けているコメの話題です。依然として価格の高止まりと品薄が続く中、今週に入り県内でも「備蓄米」の販売が始まりました。
松山市内のスーパー。
(山田アナウンサー)
「こちらの店でもコメの品薄状態が続いていて、商品によっては欠品しているものもあります」
この店では県産のコメを中心に販売していますが入荷が不安定な状況が続いているといいます。
(コメを購入した人)
「前と比べて手が出しづらくなった感じがする。高いかなと素直に思います」
こうした中、県内の一部店舗でも政府の「備蓄米」の販売が始まりました。
品種や産地などが異なるブレンド米であることを示す「複数原料米」と表示されているほか、精米された時期は今月中旬となっています。
店によって異なるものの、販売価格は他の商品より1000円ほど割安でした。購入した人は…。
(購入した人)
「(価格が)これくらいだったらいいかなと思いますね」
業務用を中心に扱う米穀店にも入荷されましたが、供給量は不十分です。
(なかむら・中村泰三代表)
「正直我々業界としては、(備蓄米放出を)冷めた目で見ている。21万トンあまり放出してもらっても、焼け石に水にもならないのかなと」
代表の男性は、備蓄米のさらなる放出を願っています。
(なかむら・中村泰三代表)
「もう少し備蓄米を放出して、緊急事態ですので。コメが流れて単価ももう少し下がっていくということをお願いしたいと思っています」
JA全農えひめは備蓄米の流通により、ある程度のコメ不足解消に繋がるという見通しを示す一方、価格については依然、不透明だと話していました。