会社の福利厚生サービスを担う共済会の口座から、およそ1000万円を横領したとされる女の初公判が松山地裁で開かれ、検察側は横領した金を「占いアプリ」などに充てていたと明らかにしました。

業務上横領の罪に問われているのは、愛媛県松山市森松町の無職、芳野恵美被告(43)です。

起訴状などによりますと、芳野被告はダイキアクシスで福利厚生サービスを提供する共済会の会計事務を担当していた、おととし8月から去年4月の間24回にわたり、共済会の口座からおよそ1000万円を横領したということです。

松山地裁で開かれた16日の初公判で、芳野被告は「間違えているところはありません」と述べ、起訴内容を認めました。

続く冒頭陳述で検察側は、芳野被告が口座の管理を任され、会社側のチェックも甘いことにつけ込んで横領を繰り返し、占いアプリの課金などに充てていたと動機や経緯を明らかにしました。