愛媛県が発注した公共工事の入札をめぐり、公表されていない価格を業者に漏らし落札させたなどとして、県職員の男や業者の男らあわせて4人が、26日、官製談合防止法違反などの罪で起訴されました。

官製談合防止法違反などの罪で起訴されたのは、県中予地方局河川砂防課の前の課長鈴木俊博被告、愛媛県久万高原町にある久保建設の社長、久保陽生被告と、従業員の大西聖被告、それに鈴木被告の元上司宮崎裕文被告の4人です。

起訴状などによりますと鈴木被告は、県の久万高原土木事務所の建設課長だった去年2月と3月に実施された公共工事の入札をめぐり、公表されていない価格の情報を久保建設側に漏らし落札させたということです。

その手口は、鈴木被告が元上司の宮崎被告に通信アプリの「LINE」で、宮崎被告は久保建設従業員の大西被告に電話で伝えていたということです。

松山地検は4人の認否を明らかにしていません。