愛媛県西条市の宮之内遺跡から出土した13世紀に初めに制作されたとみられる舎利容器が保存処理を終え、期間を限定し東予郷土館で一般公開されています。

一般公開されているのは、西条市宮之内の宮之内遺跡から、おととし出土し、県埋蔵文化財センターが1年間に及ぶ保存処理をしてきた金銅舎利容器と原寸大の複製品です。

舎利容器は銅製で五輪の塔の形をしていて、表面には金メッキが施され、中には釈迦の骨に見立てた青銅の粒が残っています。

高さは2・5センチと小さく、12世紀以降の五輪の塔の形をした金属製の舎利容器としては現時点で国内最小とみられ、埋蔵文化センターによりますと、13世紀の初めに制作された可能性が高いということです。

この舎利容器は今月26日まで西条市の東予郷土館で展示され、22日には県埋蔵文化財センターの職員による解説も予定されています。