施設の老朽化に伴い移転が計画されている愛媛県立今治病院について、中村時広知事は、県立病院の経営悪化などを踏まえ、計画を見直すことを表明しました。
新年度当初予算案への設計費などの計上も見送っています。
中村時広知事
「県立今治病院の整備については、県立病院の厳しい経営状況や建設費の高騰など計画時点とは大きく異なる状況変化が生まれている。これを踏まえて、この当初予算での計上は見送らせていただいている」
県立今治病院は、現在の本館が完成から40年を過ぎ老朽化しているため、2029年度以降、今治新都市に移転する計画が進んでいました。
そのため県は、今年度、当初予算に3500万円を計上し、専門のコンサルタントが計画を煮詰めるとともに、予定地の地質調査を実施しています。
新年度は設計費などを盛り込む予定でしたが、建設費の高騰や患者減少による県立病院の経営悪化などを踏まえ、計画の見直しを決め、予算計上を見送りました。
完成時期に加え、240の病床数などもあらためて検討するということです。