愛媛県四国中央市は17日、公用車などに設置しているカーナビなどテレビ放送を受信できる機器でNHKと未契約のものがあり、受信料を支払っていなかったことが判明したと発表しました。

四国中央市によりますと、NHK受信料が未契約だったのは、公用車26台、携帯電話2台の計28台です。

公用車などNHK受信料が未契約の機器をめぐっては、愛媛県が2月6日、未契約だった台数が93台、未払いの受信料は811万9810円だったことが明らかになったと発表し、これを受けて、四国中央市が全庁で調査を行ったところ、未契約であるものが確認されたということです。

原因について、市は「公用車のカーナビや携帯電話のワンセグ放送を含め、テレビ放送を受信できるものは、全て個々にNHK受信料が発生する認識が不足していたため」と説明しています。

受信料が未契約のものについては、NHK松山放送局へ修正報告を行うことで協議を進めていて、未払い額が算定された後、適切に契約事務を進めていくということです。

市は、テレビなど受信機器を設置する際のルールを再周知し、適正に事務処理や確認を徹底するとともに、業務上必要なものを除き、テレビを受信しないカーナビ、携帯電話を調達するなど、再発防止に努めるとしています。

なお、NHKホームページの「よくある質問集」には、『NHKの放送が受信可能な携帯電話・スマートフォン、カーナビ、あるいはパソコンについても、放送法第64条によって規定されている「協会の放送を受信することのできる受信設備」であり、受信契約の対象となります』『ただし、受信契約は世帯単位となりますので、一般のご家庭の場合、放送の受信が可能な受信機を携帯電話・スマートフォン、カーナビ、あるいはパソコンを含めて、複数台所有していても、必要な受信契約は1件となります。一方、事業所の場合は、設置場所(部屋など)ごとの受信契約が必要となります』と記されています。