高知の特産品を使った珍しい車が28日から愛媛県内を走り注目を集めました。その正体とは一体…

見た人
「びっくりしました、朝から。何ものなんですかあれは」


29日朝、愛媛県松山市内を走っていたのは…
竹でできたトラック!?
高知県須崎市の竹材メーカーが地元の特産・虎斑竹で作った電気自動車、その名も“竹トラッカー”です。市販の電気自動車のボディーを一部取り外して座席や外装などに虎斑竹を編み込んでいます。
ハンドルを握るのは、製作した竹虎 山岸竹材店の山岸義浩社長。身につける甲冑も虎斑竹で手作りしています。

身につける甲冑も虎斑竹

竹虎 山岸竹材店 山岸義浩社長
「若い人に竹のことを見直してもらいたいと思って。普通のもの使っても皆さん振り向いてくれない。こういう変ったものを作って、この車なら都会へ自分から行けるじゃないですか。それが一番良いところ」


行く先々では“竹トラッカー”を写真に収める人の姿もあり注目を集めていました。

写真撮影をしていた人
「初めて見ました。興奮しました」


実際に“竹トラッカー”へ試乗させてもらい、その魅力を体感してみました。

竹虎 山岸竹材店 山岸義浩社長
「電気自動車なので前に進むかバックしかない」

“竹トラッカー”は一般的な車と同じで、足元のブレーキとアクセルで操作ができます。

記者も体験
記者
「遊園地のアトラクションみたいですね」


バックの際には、周りにぶつけないようスピードを控え目に運転していると…

竹虎 山岸竹材店 山岸義浩社長
「竹はしなりがあるやろ。当たってもすぐ戻るから大丈夫」

今回初めて愛媛県内を走った“竹トラッカー”

竹虎 山岸竹材店 山岸義浩社長
「この“竹トラッカー”は山口の宇部空港に来年1月まで展示される」

愛媛から山口へ向かう竹トラッカー
10月2日から山口県宇部市で開かれる竹の魅力を発信するイベント「バンブーフェスタ」に向かう途中でした。
この後、松山市にある三津浜港からフェリーに乗った“竹トラッカー”
30日に会場に到着する予定です。