鉄道事業では「本州方面からの誘客&利便性の向上」
一方、本業の鉄道事業で四之宮社長が掲げるのは、インバウンド需要を含む本州方面からの誘客と、利便性の向上です。
「今、特にインバウンドとか、あるいは本州方面から四国に来るお客様が増えているので、こうしたお客様に発地から観光地の目的地までスムーズに鉄道、バス、タクシーなどと乗り継いでもらえるように」

利便性向上の施策として打ち出したのが、今年3月から予讃線の松山ー宇和島間などに導入されるパターンダイヤです。現在、時間帯によってバラバラになっている発車時刻を統一し、利用しやすくする他、バスなど他の交通機関との乗り継ぎを良くする狙いがあると言います。
「毎時何分というふうに決まっていれば、日々の生活の中で鉄道に乗ろうという位置づけをされやすいということと、もうひとつは駅を降りてから目的地までのバスとの接続を考えた時に、JRの特急のダイヤがバラバラだと、なかなかバスのダイヤが組みにくいということが従前から言われていたので、日中を含めてある程度固定化することで乗り継ぎがしやすくなると考えています」