予土線など存続議論はいったん先送り

一方、西牧前社長の時代にJR四国が自治体に働きかけていた予土線など採算が厳しい路線の存続をめぐる議論については、いったん先送りする姿勢を示しました。

「前の西牧社長が就任した時は2020年6月、あの頃はコロナの真っただ中ということもあって、本当にキャッシュアウトが続く状況だったので、会社が経営危機になれば、それはもう存続するためにも民間でやっているので、利用の少ないところからモード転換などをせざるを得ないという形でしたが、今はいったん経常黒字にもなった状況なので、今、利用の少ない線区をたちまち例えばバス転換しないといけないような経営上の切羽詰まったところはない状態であります」

四之宮社長は「地域のまちづくりを含めて自治体とともに交通のあり方、JRの路線の位置づけを考えていきたい」と述べました。

最後に今年のキーワードを聞きました。

「今年はバットを振ってグッドチャレンジしようということを表明していまして、それを象徴する『振』という言葉を一文字で表しました。空振りしてもいいから。別の言い方は見逃し三振よりは空振り三振。これまで結構、いろいろなことに皆チャレンジしているんですが、もう1段階チャレンジしようということをバットを振ってというアクションを超えた言葉を入れたということですね」