愛媛県西条市内のビジネスホテルで、22日経営者の女性が頭から血を流して倒れているのが見つかった事件で、警察は女性の知り合いの男を殺人未遂の疑いで逮捕しました。
(荒木リポーター)
「時刻は午後3時過ぎです。井脇容疑者を乗せた車が西条署に入ってきました」
フードをかぶりうつむき加減の男。殺人未遂の疑いで逮捕された住所、職業不詳の井脇広道容疑者です。
この事件は、22日午前2時過ぎ西条市朔日市にあるビジネスホテルで経営者の首藤千鶴さん70歳が頭から血を流して倒れているのが見つかったものです。
首藤さんはホテル1階のロビーで発見され、頭を骨折するなどし意識不明の重体です。
親族から通報を受けた警察は殺人未遂事件とみて捜査を開始。
そして23日午前、首藤さんを殴り殺害しようとした疑いで、大阪市内にいた井脇容疑者を逮捕しました。
警察によりますと、井脇容疑者は大阪市内の法律事務所を訪れ、事件についてほのめかしたことから事務所が警察に通報したということです。
井脇容疑者は、首藤さんの知り合いで殴ったことは認めているものの、殺意については否認しているということです。
二人の間に一体何があったのか‥
ホテルで清掃業務を担当している女性は、首藤さんは普段、近くの自宅にいることが多くホテルで仕事をすることは少ないといいます。
(ホテルで清掃業務を担当)
「奥さん(首藤さん)は事務をしたりしている」
―――首藤さんはホテルにずっといるか。
(ホテルで清掃業務を担当)
「ホテルでは(仕事を)していない。事務したりして(自宅の)自分の部屋にいる」
一方、捜査関係者によりますと、現場からは血の付いた灰皿が見つかっていて、金品などが盗まれり荒らされたりした跡は見られないということです。
警察は灰皿が凶器として使われた可能性があるとみて調べるとともに事件の経緯を捜査しています。