「生まれ変わっても、あなたは今の街に住み続けますか?」
生まれ育った故郷への愛着、それとも、まだ見ぬ地への憧れ…。私たちが街に抱く想いは、これまでの人生経験によって大きく変わるようだ。
10月2日、不動産などを手がける大東建託は全国の約18万人を対象にした都道府県別の「街の魅力度ランキング2024」を発表。
その中で、現在居住している人を対象にした「住み続けたい都道府県ランキング」と、住んでいない人を対象にした「住んでみたい都道府県ランキング」の調査を実施。
その結果、「地元愛」と「憧れの地」の興味深い温度差が明らかになった。
身近な魅力が光る!? 居住者が選ぶ「住み続けたい街」
「住めば都」という言葉があるように、日々の暮らしの中でこそ気づく街の魅力もあるだろう。
居住者を対象とした「住み続けたい都道府県ランキング」では、香川県が堂々の1位を獲得した。
うどん県として知られる県だが、その魅力は食だけに留まらない。温暖な気候、充実した行政サービスや公共交通機関、そして物価の安さなど、暮らしやすさが高く評価されているようだ。
そして、2位は奈良県、3位は長野県と、上位にランクインした県に共通するのは、いずれも大都市からやや離れた地方都市であるという点だ。
自然豊かで、歴史や文化を感じられる落ち着いた環境が、そこに住む人々の心を掴んで離さないのだろう。
都会の喧騒から離れ、穏やかな生活を送りたいと願う人々にとっては、これらの県はまさに理想郷と言えるのかもしれない。