愛媛・松山城の城山で発生した土砂災害の影響で、水を貯める設備が壊れ断水が続いているマンションには、新しい受水槽が設置され、今週土曜日にも水道が復旧する見通しとなりました。
土砂災害の現場では、松山市による土砂やがれきの撤去がほぼ終わり、小規模な土砂崩れや落石を防ぐため、県が土のうを設置を始めています。
31日は、排水管の工事などが行われました。県は、およそ2トンの土のうを来月中旬までにおよそ500個設置する予定です。
また、土砂災害の影響で水を貯める設備が壊れた近くのマンションは、依然として断水が続いていて、住民は給水タンクから水を持ち帰る生活を強いられています。
マンションには、30日新しい受水槽が設置され、水道が復旧する見通しが立ったことから、住民から安堵の声が聞かれました。
(マンションの住民)
「これでとりあえず1つ段落が進んで、通常の生活に少しは戻れるのかな、という風に思っています」
住民によりますと今週土曜日の午前中に水質検査が行われ、問題がなければ午後にも水道が使用できるようになる見通しです。
一方、土砂災害の前から城山の緊急車両道で路面のひび割れなどが繰り返し確認されていたことなどについて、市の説明に疑問の声が上がっています。
「本当のことがどうだったのかというのは、はっきりして頂かないといけないのかなと」
「後になってこうだった、ああだったと言っていかれるというのは、いかがなものかなと思っている」
一方、駐車場が使えなくなった住民に無償提供されていた喜与町の駐車場は、松山城の営業再開に伴い、使用できなくなり、代わりに東雲小学校のグラウンドが貸し出されているとということです。